合同会社ってなに? - 魅力がいっぱいの会社類型 -
こんにちは、ディレクターの本間です。
今回は最近クライアント先でもよく聞かれる合同会社とは何か?についてお話させていただきます。
はじめに
合同会社。馴染みのない方には、なんだか胡散臭い会社組織に聞こえるかもしれません。かくいう当社も合同会社。。でもれっきとした会社なんです!
合同会社って、そもそも会社?
もちろん会社です!
2006年に施行された「会社法」という、一般的な会社について規定のある法律を根拠法とした正真正銘の会社です。初めて聞いたという方、無理もありません。2006年以前は存在しない会社でしたので。
「有限会社」は聞いたことがあると思いますが、実はこの2006年を境に有限会社は姿を消しました。とはいっても、それ以前に設立されている有限会社はそのまま残っています。新設することができなくなったのです。それと入れ替わりで登場したのがこの「合同会社」という会社類型です。
で、結局合同会社ってなに?
合同会社についての詳しい情報はビジネス本にお任せするとして、簡単に表現すると…
②維持費用が一番安い
③迅速な意思決定と機動的な経営ができる
④会社内部のことについては、出資者同士で自由に取り決めができる
⑤出資者は社員と呼ばれるが、出資金額に関係なく平等な発言権を有する
これが合同会社の特徴です。経理的な部分も規定の違いこそありますが、基本は株式会社に準じます。多種多様にある提出書類も基本的には株式会社と同一のものを使用します。
ちなみに、株式会社でいう社長(代表者)は通常「代表取締役」ですが、合同会社では代表者のことを「代表社員」と呼びます。だから私の名刺には「代表社員/社長」という肩書きが明記されています。…なんだかややこしいですね、社員を代表する「代表社員」…代表取締役という言葉からするとやや安易かつ簡素な名称ですが、会社のトップたる重要な役職です。
実は身近にある合同会社
合同会社、まだまだ聞きなれないかもしれませんが、実は私たちの身近にも意外と存在しています。
世界最大の音楽企業ユニバーサルミュージックグループの日本法人。
8チャンネル・フジテレビの子会社で、各種映像コンテンツの企画制作をしています。
そのほかにもまだまだありますが、ここで気付くのが世界的企業の日本”現地”法人が多いということ。推測ですが、これは目まぐるしく変化する現代社会でのビジネスを考えたとき、会社としての意思決定を迅速に円滑に行っていくために「合同会社」という会社形態を選択した、ということが大きいのではないかと思います。
日本の企業はムダな会議が多いと言われます。そんな悠長なことをしていては、今の時代、ビジネスチャンスを掴むどころか逆に逃してしまうことになるでしょう。そんな時代に登場したのが、この合同会社なんです。
まとめ
新しい会社である合同会社。フレキシブルに動くことが可能な会社形態として、これからの時代、ますます増えてくることと思います。特に少人数で動かすような業態でもっとも効果が出てくるのではないかと思います。もちろん、途中で株式会社へ組織変更することも可能なので、当社も業績次第では…うん、まずは堅実に一歩一歩前進していきます。